75、ヘブライ語の母音記号(2)

文字数 1,097文字

ヘブライ語の母音記号について続きを話そう。
作品集には下の画像から入ってください。
これは『ヘブライ語入門』の中の母音記号一覧を見ながら書きました。
ヘブライ語で「エ」と発音する母音記号は4種類ある。

ツェレー・マレー(長)ユッドと横の点2つ

ツェレー・ハセル(長)横の点2つ

セゴール(短)横の点2つと下に点1つ

ハタフ・セゴール(最短)横の点3つと下に点2つ

「エ」の母音記号は4つもあるのか。しかも小さな点ばかり。こういう細かい区別は余は苦手である。
でも現代のイスラエルの発音ではあまり長短の区別はなく、アクセントのある母音を長く読み、それ以外の母音は短く読むようです。
ああよかった。細かい点を数えてそれによって長母音か短母音かを考えるなど、余のような大雑把な人間にとっては気が狂いそうな作業になる。
ペドロ2世、細かい点を数えるのは苦手だと思いますので、子音と同じように母音記号も兵士を並べていると考えてはどうですか?小さな点は並んだ兵士(子音文字)の方向性を決めるリーダーです。
指揮官ではなくリーダーなのか。
「エ」の母音記号は小さな点がたくさん出てきます。指揮官は普通1人なのでリーダーとした方がいいと思います。
ツェレー・マレー(長)はユッドと点2つになる。
ただ並べるだけでなくリーダーも置かなければいけないとは、ヘブライ語は手がかかる。
でもそれだけどう発音したらいいかすぐにわかり、迷いがなくなります。
ツェレー・マレー(長)は上に旗を持った指揮官がいて、下にリーダーが2人いるということか。
ツェレー・ハセル(長)は横に点2つである。
これが1番分かりやすい。リーダーが2人そばにいるということか。
セゴール(短)は横に点2つとその下に点が1つになる。
どうして短母音になった時、リーダーがもう1人必要になる?
短母音ほど短い間に素早く動かなければいけないから、リーダーの数も増えるのでしょう。
ハタフ・セゴール(最短)は横に3つの点と下に2つの点になる。
ハタフ・セゴールは最短で動かなければいけないから、5人も見張りを出して小さな物音も聞き逃さないようにしているのか。
まあそういうことですね。
だが、どうして見張りを4人ではなく5人出している?
4人だと四角形になってしまって美しくないから5人にしたと思います。
なるほど・・・ヘブライ文字の子音は完全包囲の1歩前で止めている字が多いし、母音記号も美しさを重視して人員を配置している。実によく考えられた文字だ。
すごい!ペドロ2世は文字の形や母音記号まで兵士の並び方に置き換えて考えられるのですね。
私が説明しようとしたこととはちょっと違っているのだが、まあいいだろう。
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