140、アラビア文字(18)

文字数 805文字

アラビア文字についての続きです。作品集は下の画像から入って下さい。
今日はアラビア文字のワーウについて見ていこう。ワーウはフェニキア文字、ヘブライ文字のワウ(鉤)に対応する。
フェニキア文字のギメル(ラクダ)やワウ(鉤)について学んだのは随分前ですよね。あの頃はラミロ2世がラクダや鉤など見たことがないと言っていました。
余は修道院育ちだから外の世界のことはまるで知らなかった。
だから画像を探して貼り付けていました。
これがラクダです。
これが鍵です。
今では余も大抵のことはわかるようになったから、そのような画像は必要でなくなった。
窓も鉤もフェニキア文字やヘブライ文字では最初の方に出てきたのに、随分後の方になっている。アラブ人の家の窓や船を引っかける鉤は針の穴よりも小さいのか。
アラビア文字は元のものの大きさ順で並んではいないと思います。そうしないと後から出てくるものが全部針の穴より小さくなってしまいます。
フェニキア人は海のそばに住んでいて貿易を行っていたから、船を引っかけるための鉤は大きなものを想像しました。でもアラビア人は海からも離れて住んでいたので、鉤は船とは関係ない、もっと小さなものをイメージしたのかもしれません。
フェニキア文字のワウはYの形にも似ていて、確かに船を引っかけるような形をしている。ヘブライ文字のワウも何かを引っかけそうな形で、そして、アラビア文字のワーウは針穴にも似ている。
え、また針穴ですか?
アラビア文字は糸のように滑らかな曲線が続いている。糸を配置するためには針穴が必要になってくる。
ペドロ2世、大変です。アラビア文字ワーウの語頭は手を伸ばしていない。
ワーウは他の文字を後ろに続けないと書いてありました。
アラビア文字ワーウの兵士たちは指揮官もなく、長い間孤立して戦っていた。だからもう後ろに他の文字を続けるということができなくなってしまった。
文字もまた過酷な運命に翻弄されているのか。
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