86、ヘブライ文字と発音記号(1)

文字数 1,031文字

今回からしばらくはヘブライ文字のアレフベートをフェニキア文字や母音記号も見ながら理解を深めたいと思う。
作品集には下の画像から入ってください。
ヘブライ文字と母音記号は『ヘブライ語入門』を参考にして書きました。
なんだこれは、わけのわからない記号がたくさんある。
ハハハハ、フェニキア文字やヘブライ文字は我々が普段使っているラテン文字とは形がかなり違うから戸惑うであろう。余はこうした表を見て、フェニキア文字は完全包囲の字が多くヘブライ文字は不完全包囲であると独自の覚え方をした。
なんだその完全包囲、不完全包囲というのは?
ペドロ2世の独自の覚え方です。ペドロ2世に言わせれば、フェニキア文字は三角や四角の部分が閉じている、完全包囲しているというのです。ペドロ2世は文字を見て全て兵士の並べ方に置き換えて考えているのです。
1番最初のアレフという文字は雄牛という意味である。フェニキア文字のアレフは角を生やした雄牛の頭に見えるだろう?
そう言われてよく見れば雄牛に見えなくもないが・・・
ヘブライ文字のアレフは雄牛が走っているところを上から見たところです。ハンニバルはローマ軍から包囲された時に、夜中に2000頭の雄牛の角に松明を括り付けて火をつけて山を走らせ、その騒ぎの間にハンニバルの軍隊は包囲網を突破しました。
ハンニバルは我々と違って頭がいい。
酷いと思いませんか?夜中に角に松明を付けて走らされたのです。きっとたくさんの雄牛が互いにぶつかったり足を滑らせて命を落としたでしょう。動物虐待です!
狩りの好きなフアン1世から動物虐待という言葉を聞くとは思わなかった。
話を元に戻そう。アレフの文字の発音記号を見て、どの子音や母音記号が使われているかわかるかな?
アレフはアレフとカマツ・カドール、ラメドとセゴール、そしてフェーソフィートが使われています。
なんだなんだなんだ・・・余の知らない言葉がたくさん出て来た。
アレフ(雄牛)とラメド(突き棒)とフェーは文字の名前、ソフィートは語末に来た時に形が変わる文字です、カマツ・カドールはアの母音記号で線の下に点、セゴールはエの母音記号で3つの点です。
そんなことまで知っているのか?
我々アラゴン王は、不真面目王という渾名の者もいるが、長い年月をかけ真面目に努力をしてフェニキア文字やヘブライ文字を覚えてきた。ヴェンツェルも我々の仲間に入るというのならそれなりの覚悟をして欲しい。
ペドロ2世は大げさです。前の復習もしているので、大丈夫です。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色