215、ウガリト文字の学習(17)

文字数 880文字

ウガリト文字の学習についての続きです。作品集は下の画像から入ってください。
今日はウガリト文字の20番を見ていこう。20番の文字はフェニキア文字、ヘブライ文字の「サメク」(魚/柱)と対応している。
魚と柱はかなり違ったものだと思うが、なぜ同じ1つの文字が全く違う意味を持つのかわからない。
そうですよ。「メム」(水)や「ヌン」(魚)の後にもう1度魚が出てくるのはわかるのですが、なぜ突然柱が出てくるのでしょう?
「柱」という言葉は日本では昔から神様を数えるのに使われたり、最近の漫画で特別な力を持つ剣の達人のことを「柱」と呼んだりもしています。
それからスペイン、サラゴサにある「ピラール聖母教会」も、昔エブロ川の岸辺にいた聖ヤコブの前に聖母マリアが現れ、信仰の礎となる柱(スペイン語でピラール)を渡したという伝説をもとにして作られています。
フェニキア文字の「サメク」(魚/柱)は柱というよりも棒に魚を刺して干しているように見える。
ウガリト文字の20番、「サメク」(魚/柱)はちょうど16番の「カフ」(掌)の向きを変えて縦にしたような形をしています。
どうせ向きを変えるなら下を大きくすればいいのに、どうして不安定な形にするのだ?
ウガリト文字の三角形は右向き、下向きという大原則がある。この大原則を守るためには柱としては不安定でも、下を尖らせて棒を付け足すしかない。
ウガリト文字、フェニキア文字、ヘブライ文字へと繋がる文字の流れを人間の魂の旅に例えると、13番の「テト」(車輪)で死を経験して15番の「ヨド」(手)で神の手によって救われ、16番の「カフ」(掌)で神の掌に守られた新しい世界に向います。
よくわからないけど壮大な話になってきた。
新しい世界に来た人間は17番の「ラメド」(突き棒)を神から与えられ、18番の「メム」(水)を発見し、19番の「ヌン」(魚)を捕えて食料とし、その場所で新しく生きることができたので、神に感謝して「カフ」(掌)によく似た形の「サメク」(魚/柱)を立てた、それが神殿の始まりではないでしょうか?
説明がうますぎて余が何も言えないのが悔しい。
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