28、歯と印

文字数 998文字

今日はフェニキア文字のシン(歯)とタウ(印)について説明しよう。この2つの文字で22文字全てを学習したことになる。
作品集には下の画像から入ってください。
フェニキア文字のシンは歯を意味している。
針の穴ほどではないが、歯もなかなか小さなものである。
シンは動物の歯の形に似ています。
ギリシャ文字の∑は数学の記号としても使われています。
フェニキア文字のシンはラテン文字のWに似ています。でも発音はSでラテン文字もSになるのですね。
ヘブライ文字やアラビア文字は相変わらずなぜそのような形になるかがよくわからない。
全く知らない者にとって、ヘブライ文字やアラビア文字はわかりにくく難しいであろう。だがシチリアはギリシャ語もヘブライ語もアラビア語も通用していた。私が住んでいた頃もシチリアは様々な言葉が飛び交う国際都市であった。
余が住んでいたドイツとシチリアでは環境が全く違っていた。
スペインも昔はイスラム教徒、ユダヤ教徒がたくさん住んでいました。でもレコンキスタが完了して異教徒に対する追放令が出ました。
私が生きた時代、カタルーニャにはまだまだユダヤ教徒やイスラム教徒がたくさん住んでいた。異教徒がたくさん住む場所ではその言葉を耳にし、文字を目にする機会も多くなる。皇帝フリードリヒ2世はアラビア語に堪能で、イスラム教徒の君主と手紙のやり取りができるほどであった。
父上が教養豊かな人ということは知っていたが、そこまでとは思わなかった。生きている時にもっとわかり合えればよかった。
今からでも遅くはないです。アラビア語とか鷹狩りとか、ハインリヒ7世が今まで知らなかった御父上フリードリヒ2世の別の面を知ることで、御父上への理解も深まるのではないですか。
アラビア語とか、真剣に学んでみるのもよいかもしれない。
フェニキア語の最後の文字はタウでこれは印という意味だ。
針の穴より小さなものはついに登場しなかった。
針の穴より小さくて形がはっきりわかるものを探すのは難しいと思います。
フェニキア文字のタウは発音もtで、ギリシャ文字、ラテン文字、キリル文字ともに形がほとんど同じだからわかりやすいと思う。
ヘブライ文字とアラビア文字に関しては他の本も参考にしてしっかり覚えた方がいいですね。
次回からは人名や地名などでフェニキア文字、ヘブライ文字、アラビア文字で書かれているものを見ながらアルファベットとの対応を調べることにしよう。
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