124、アラビア文字(8)

文字数 1,037文字

アラビア文字についての続きです。作品集は下の画像から入ってください。
アラビア文字のサードを見ていこう。これはフェニキア文字のツァデ(パピルス)に対応する。
色々な文字がパピルスの意味を持っているということは、古代社会ではパピルスは重要なものだったということですね。
アラビア文字のサードは何に例えたらいいかよくわからない。とにかく書きにくい形をしている。
そうなんです。アラビア文字は右から左へ続けて書くので慣れないと本当に書きにくいです。
どれほど困難であろうとも、アラビア文字は兵士として並んだ時に隣と連結するということと、敵に正体を見せず味方にはわかるという難しい並び方をしている。
難し過ぎてよくわからなくなってきています。やっぱりフェニキア文字がもとの形をイメージしやすくて、1番分かりやすい文字でした。
わかりにくいからこそ、その民族、言語の言葉としては発展したのかもしれない。フェニキア文字は地中海世界に広まり、共通の文字として使われた。だが、それぞれの文字はその後独自に発展したが、フェニキア文字はそのままでやがて使われなくなった。
アラビア文字のサードはペドロ2世の言う兵士の並び方に例えるならば、どこから並び始めればいいのですか?
アラビア文字のサードの場合、兵士は真ん中の結び目のところから並び始める。滑らかな曲線でぐるっとまわり、同じ結び目のところにもどって上にあがり、壺のような形になる。
これ言葉で伝えただけでその通りに並ぶのはかなり難しいですよ。
そう、だからアラブ人は子供の頃から滑らかな曲線を書く訓練を重ね、指揮官の命令通りに曲線を組み合わせた図形でも並ぶことができるようになった。
アラブ人の兵士は本当に大変そうです。
アラブ人の兵士は、アラビア文字を習うことはあっても、その文字の通りに並ぶということは多分ないと思います。
ダードもフェニキア文字ツァデ(パピルス)に対応する文字でサードによく似ているが、上に点が1つある。
点ではなく指揮官と言って欲しい。
指揮官がいてもいなくても、アラビア文字で兵士を並ばせようとするのはかなり無理がありますよ。
無理があってもよい。不可能な戦いであっても無理に突撃する、それがアラゴン王ペドロ2世の生き方だ。
アラビア文字は僕たちにとっては分かりにくく書きにくいけど、子供の頃から習っているアラブ人にとっては簡単に読み書きできる文字だったと思います。
アラブ人の世界で数多くの優れた学者が生まれた。それはアラビア文字のおかげでもある。
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