241、フェニキア文字の復習(5)

文字数 870文字

フェニキア文字の復習の続きです。作品集は下の画像から入って下さい。
4番目に出てくる文字は「ダレト」(扉)でフェニキア文字は大きいものから小さなものへと順番に並んでいると聞いたが、「ギメル」(ラクダ)の後に「ダレト」(扉)があるのはおかしい。余が住んでいた王宮の扉はラクダとかいう生き物よりも大きかった。
ヴェンツェル、私たちの住んでいた王宮の扉を基準にしてはダメですよ。普通の家の扉はもっと小さくて、ラクダよりも小さいハズです。
ダレト(扉)を使った言葉で覚えていることはあるかな。
「ダビデ」という名前は最初と最後で2回「ダレト」(扉)の文字が使われています。
「ダビデ」は「ダレト」(扉)を開けて外へ出て、「ワウ」(鉤)を使って敵を倒し、また「ダレト」(扉)を開けて家の中に入った。
扉を開けたり閉めたりするのは従者の役割だが、余だって扉の外に出て狩りをして、また扉を開けてもらって王宮の中へ入った。
「ダレト」(扉)という文字には家を出て外の世界へ行くという意味も含まれていると思います。
アラビア語で「ワラド」(男の子)という言葉には「ダール」つまり「ダレト」(扉)の文字が含まれていますが、「ラジュル」(男の人)という言葉には「ダール」は入っていません。
子供は扉を開けたり閉めたりしてせわしなく動くが、大人になってからは用もないのに扉の開け閉めはしない。
確かに用もないのに外へ出て扉の開け閉めをさせたら従者が迷惑だ。
そういう意味ではないと思いますが。
どうもフアン1世は物事を軽く考えるところがある。王宮の重い扉を開け閉めするのがどんなに大変か、全然わかっていない。
ウガリト文字の6番がフェニキア文字、ヘブライ文字の「ダレト」に対応し、ギリシャ文字では「デルタ」と呼ばれている。
日本語でデルタ地帯という言葉があり、ギリシャ文字の「デルタ」に形が似ていることからそう呼ばれています。
ウガリト文字の兵士は規則正しく、皆同じ方向を向いている。
ウガリト文字の6番は沈みそうな船を必死に漕いでいるようにも見える。
ヴェンツェルは失礼なことばかり言っています。
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