213、ウガリト文字の学習(15)

文字数 955文字

ウガリト文字の学習についての続きです。作品集は下の画像から入ってください。
今日はウガリト文字の18番について見ていこう。18番の文字は「メム」(水)に対応している。
「メム」(水)は「ラメド」(突き棒)のすぐ後に出てきますね。やっぱり突き棒で地面に穴を開けて水を得ていたからでしょうか?
砂漠の生活では水を得ることが非常に重要になってくる。そして前に習ったアラビア語で「メム」(水)を使った感動的な言葉があった。
アラビア語なんてもうすっかり忘れています。
アラビア語の母音と連結形で習った「ミスル」(エジプト)ではないですか?
そうそう、それである。アラビア語でエジプトを意味する「ミスル」という言葉には「メム」(水)、「ツァデ」(パピルス)、「レシュ」(頭)の3つの文字が使われていた。エジプトはナイル川の「メム」(水)によって育まれ、「ツァデ」(パピルス)によって記録が残され「レシュ」(頭)に知恵が蓄えられた国である。「ミスル」という言葉に見事にエジプトのイメージが込められている。余はこの時、言葉と文字の奥深さを知って感激した。
確かに文字はびっくりするような意味や繋がりを持つことがあります。
ウガリト文字の18番は上から降る雨を横に溜めているようにも見える。
上から降る雨はどこかに溜めなければそのまま下に落ちて地面に沁み込み使えなくなってしまいます。
それはそうだ。
ウガリト文字の18番は雨、物質としての水だけでなく自然界のエネルギーも象徴しているのではないでしょうか?水もエネルギーもただ流れるに任せるだけでは有効に使うことができない、だから洗礼者ヨハネが必要になるのです。
余には理解できない難しい話になってきた。
自然にある水も物質もそのままでは限りがあり、人間は限られた水や物質を巡って争いをします。でも洗礼者ヨハネは神の意図を知り、水や物質、エネルギーをうまく循環させて使う方法を知り、それをキリストに伝えました。それが洗礼です。洗礼を受けて神の愛を知り、自然にあるものを上手く使えば人間は争いや殺し合いをしなくてもすみます。キリストが伝えたかったのはそういうことではないでしょうか?
どのような時代、どのような地域でも水は生きるのに欠かせない重要なものです。だから様々な儀式に使われ、大切にされてきました。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色