1、フェニキア人(1)
文字数 1,085文字
新しくフェニキア文字とヘブライ文字というタイトルでチャットノベルを始めます。別の小説で主人公がヘブライ語を学ぶ展開になっていくのですが、自分が正式にヘブライ語を学んで聖書が読めるレベルになるのは難しい、それでとりあえずネットで調べることができるヘブライ文字とその基になったフェニキア文字についてチャットノベルで書いていきます。
フェリペ、ユダヤ人である君にヘブライ語を教えることにしよう。君はキリスト教社会で生きていくためにラテン語をしっかり学んでキリスト教の教義を理解しなければいけないが、同時にユダヤ人の歴史も知らなければならない。ヘブライ語を学ぶことで君はユダヤ人としてのアイデンティティを身に付けることができるであろう。
つまりフェニキア文字について理解を深めれば、アラビア文字についても知ることができるのだな。私はアヴィセンナの本をラテン語訳ではなく原書で読みたくてアラビア語の本も集めたが、結局きちんとアラビア語を学んで読むことはできなかった。
ニコラさんはかなりの語学オタクでギリシャ語、ラテン語だけでなくヘブライ語やアラビア語にも興味を持ち、さらにラテン語で書かれた聖書を当時住んでいたカタルーニャの言葉に翻訳するなんていうこともやっていました。
フェニキア人はエジプトやバビロニアなどの古代国家の狭間に居住していたことから次第にその影響を受けて文明化し、紀元前15世紀ころから都市国家を形成し始めた。紀元前12世紀頃から盛んな海上交易を行って北アフリカからイベリア半島まで進出した。