83、ポエニ戦争(43)

文字数 1,336文字

デルトサの戦い前の状況まで話したから、いよいよこれから戦闘についての話になる。
作品集には下の画像から入ってください。
ここの話は状況説明が長すぎるような気がするが、いつもそんなものか?
だいたいこんな感じです。
紀元前215年初頭、ローマ軍はエブロ川を渡り、小規模なカルタゴ同盟都市に対する攻撃を行った。カルタヘナの防衛をヒミルコに委ね、ハスドルバルは野戦軍を率いて北に向かった。
この時代の戦いはなかなか始まらないです。
しかしエブロ川は越えず、イベリアで包囲戦を行っているローマ軍に対する攻撃も行わなかった。その代わりローマと同盟関係にあったデルトサを囲んだ。
おおー!デルトサを囲んだか。
ペドロ2世はここで学ぶようになってから、兵をどのように並べるか常に考え、囲むことができると喜んでいます。
スキピオ兄弟は、イベリア諸都市の包囲を解いて、ハスドルバルに対処するために移動せざるを得なくなった。即ち、ハスドルバルは戦略的イニシアチブを握ったことになる。両軍はイベラとデルトサの間の平地に5マイル離れて野営した。5日間ほどの小競り合いが続いた語、本格的な戦闘が開始された。
なるほど、こういう状況の戦いでは1つの都市が囲まれたらそこを助けるために移動しなければならない。だからペドロ2世は囲まれたということに敏感に反応するのか。
ヴェンツェルは飲み込みが早くてうれしい。ここの者は戦いの経験が少ないから、包囲することの重要性がよくわかっていないようだ。
ローマ軍の兵力は2個ローマ軍・兵力10,000とイタリア同盟国軍18,000であった。騎兵はローマ重騎兵600、同盟国重騎兵1,800を有していた。加えてイベリア諸部族の歩兵2,000および騎兵400ががあった。
ローマ人よりも同盟国からの兵の方が多いですね。
ハスドルバルはリビア槍兵15,000、傭兵1,000(主としてリグリア兵)、イベリア兵8,000を有していた。カルタゴ軍騎兵力はリビア/カルタゴ重騎兵450、イベリア重騎兵1,200、ヌミディア軽騎兵2,300であった。さらに、戦象20、投石兵1,000があった。
戦象や投石兵がいるのが古代の戦いらしい。
ローマ軍は平常通りの兵力配置を行った。即ち、歩兵を中央に、騎兵を両翼に配した。ローマ・イベリア騎兵は右翼に、同盟軍騎兵は左翼を守った。両翼騎兵の内側には同盟軍歩兵が配され、ローマ軍団兵が中央を固めた。ローマ軍野営地防衛のためにイベリア歩兵と、2,000のローマ・同盟国歩兵が残された。
こういう話なら余にもよくわかる。
ハスドルバルはリビア・イベリア騎兵を左翼に配置しローマ・イベリア騎兵に対峙させ、ヌミディア軽騎兵を右翼に配置してローマ同盟軍騎兵に対峙させた。それぞれの騎兵の側面にはリビア兵のファランクスを置き、傭兵隊がこれを支援した。ファランクスに挟まれたカルタゴ軍戦列中央はイベリア歩兵であったが、戦列は薄かった。戦象は10頭ずつに分けられ、それぞれの騎兵部隊の前に置かれた。歩兵部隊の前には投石兵が配置された。2000名から3000名がカルタゴ軍野営地の防衛のために残された。
こうやって戦闘前の両軍の配置を聞くとワクワクする。亡霊になってよかったと思う瞬間でもある。
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