184、ヘブライ語の子音(18)

文字数 923文字

ヘブライ語の子音についての続きです。作品集は下の画像から入って下さい。
今日は「タヴ」という文字を見ていこう。「タヴ」はフェニキア文字、ヘブライ文字で最後の文字になり、発音は「t」で「印」という意味がある」
「印」と言えば余の父上カール4世は「金印勅書」というものを出した。
ヴェンツェル、その話は前に何度もしましたよ。
何度言っても余が神聖ローマ皇帝カール4世の子であることを知らぬ者が多い。だから何度でも言う。
「タヴ」(印)を使った言葉には「トーラー」(律法)がある。
律法とはなんぞや?
律法というのはユダヤ教で、神から与えられた宗教・倫理・社会生活上の命令や掟のことをいいます。
ユダヤ人にとってはとても大切な言葉ですよね。
「トーラー」(律法)にはどのような言葉が使われているかな。
「トーラー」(律法)に使われているのは、「タヴ」(印)、「レーシュ」(頭)、「へー」(窓)ですが、「ヘー」は母音記号として使われているのかもしれません。母音記号は「オ」の長母音「ホラム・マレー」と「ア」の長母音「カマツ・ガドール」です
神は「レーシュ」(頭)を使って「トーラー」(律法)を作り、最後に「タヴ」(印)を押した。こんな感じでいいのかな。いや待て・・・神は万能だから「レーシュ」を使って「トーラー」(律法)など作ったりはしない。
ヴェンツェル、細かなことは気にしなくてよい。「トーラー」などという面倒なものを作る時、神も「レーシュ」を使って悩むであろう。
次は「バット」(娘)という言葉を見ていこう。
「バット」(娘)に使われている文字は「ベート」(家)と「タヴ」(印)で母音記号は「ア」の短母音「パタフ」です。
「ベート」(家)の「タヴ」(印)の契約、すなわち政略結婚のために「バット」(娘)は大切だった。余の妹アンナはイングランドのリチャード2世と結婚している。
私の妹レオノールはカスティーリャ王フアン1世と結婚しました。
そのためにカスペの妥協でトラスタマラ家出身のフェルナンド1世がアラゴン王に選ばれています。母の血筋でカスティーリャで生まれ育った者が王になり、アラゴンは全く別の国になってしまいました。
次回からもう1度ヘブライ語の母音について詳しく見ていきます。
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