126、アラビア文字（10）
文字数 775文字
アラビア文字についての続きです。作品集は下の画像から入ってください。
今日はアラビア文字のアインとガインを見ていこう。どちらもフェニキア文字やヘブライ文字のアイン（目）と対応している。
フェニキア文字のアインは確かに丸くて目の形をしている。ヘブライ文字は目には見えない。そしてアラビア文字のアインは目というよりも耳に見える。
そう言われてみれば、アラビア文字のアインの独立形は耳の形をしていますね。そして連結形の語頭では、耳を半分だけ書いたような中途半端な形をしています。
アラビア文字のアインの兵士は耳の形をしなければいけないとわかって並び始めたが、語頭では途中で連結形にならなければいけないことに気が付いた。だから耳の形は途中までで真っすぐな線になってしまった。
アラビア文字のアインの語中は真っすぐ来て、途中でアインの特徴を出さなければならないから、慌ててよくわからない形で飛び出して、また真っすぐ続いているのですね。
飛び出したところがよくわからない形になっているのは、作者の字が下手だからである。
アラビア文字のアインの連結形の語尾は真っすぐきて、とりあえず語中と同じ変な形で飛び出し、最後は耳の形の下半分で終わらせている。アラビア文字の兵士はは不自由ながらもなんとか独立形の形を示そうとして努力を重ねている。その健気さに涙が出そうになった。
ヴェンツェルは大げさです。
いや、ヴェンツェルは不真面目でいい加減なフアン1世と違って、余の教えを忠実に理解し、守ろうとしている。
では次にアラビア文字のガインを見てみよう。
ガインは簡単です。独立形でも連結形でもアインの形に点、ではなくて司令官をつければいいだけですから。
司令官もただ立たせればいいというものではない。ちゃんと出っ張るところの目印になる位置に立たせなければならない。アラビア文字もまた本当に奥が深い。
