18、水と魚

文字数 923文字

今日はメム(水)とヌン(魚)の文字について説明しよう。
作品集には下の画像から中に入ってください。
メムという文字は水を意味している。
今までずっと具体的に形があるものでしたが、水は形や大きさは決まっていませんよね。
確かにそうだが、君は水と聞いて何を思い浮かべるかな?
コップの水、小川の水、それから・・・
水瓶、手桶、泉・・・水に関係ある言葉はたくさんある。
水と聞いてイメージするものはそれぞれ違うかもしれない。だが水は我々の生活に欠かせないものだ。毎日水を飲み、食器や衣服は水で洗うことで清潔さを保てる。
昔も今も水は人間の生活になくてはならないものです。
メム(水)の文字の形を見て何か気付いたことはあるか?
水は形がないけれどフェニキア文字を見ると確かに水は絵に描いた時こんな感じかなと気持ちはすごくよくわかります。
フェニキア文字は水を表現しているということがなんとなくわかるが、ヘブライ文字やアラビア文字はなぜそのような形になるのかさっぱりわからない。
そしてフェニキア文字のメムを上下逆にするとギリシャ文字、ラテン文字、キリル文字のMになります。
メムは発音もmだから比較的わかりやすいと思う。
次はヌンという文字、魚という意味だ。
余は魚という物を食べたことも見たこともないが、そのような形ではなかったと思う。
僕はシチリアに住んでいた時に市場に行って魚や海の生き物を見たことがあります。市場には奇妙な形の生き物がたくさんいたいたけど、こういう形の生き物はいなかったと思います。
ヌンという文字は魚の形ではなく魚の鱗を表現しているのかもしれない。魚には必ず鱗というものがついていて、調理する時は鱗を取らないと食感が悪くなる。
修道士ニコラよ。そなたは修道士にしては本当によくいろいろなことを知っている。
私はシチリアに住んでいた頃は自ら市場に買い出しに行き、様々な食材を買い集めては調理していた。ヌンという文字が鱗を表現しているかどうかはわからないが、フェニキア人にとって魚はよい食材だったに違いない。
フェニキア文字のヌンもちょうどギリシャ文字やラテン文字のNを逆にしたような形をしています。
文字は使われていく中で上下左右が逆になったり丸くなったりするのであろう。
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