237、フェニキア文字の復習(1)

文字数 991文字

フェニキア文字とヘブライ文字の話もかなり長くなってきたので、ここで1度まとめというか復習をします。作品集は下の画像から入って下さい。
これはフェニキア文字とヘブライ文字のカードを作ろうと思って無料イラストを使って並べたものです。左側の2つの文字がフェニキア文字、右側の文字がヘブライ文字です。
絵が描いてあるとわかりやすくていいですね。
自慢じゃないが余は記憶力が良くない。習ったこともすぐに忘れてしまう。
ヴェンツェルは生きている時は嫌なことや大変なことがたくさんあって、酔ってそれを忘れようとしてますます評判を落としたのだと思います。でも今ここの勉強会では嫌なことは何もない、だから習ったことを忘れなくて大丈夫です。
最初の文字アレフ(雄牛)についてはしっかり覚えているかな。
もちろんです。紀元前の地中海世界では文字だけでなくいろいろな神話で雄牛が出てきます。雄牛が大切にされ、また財産になっていたのでしょう。
その大切な雄牛を略奪して、ローマ軍の包囲を突破するために雄牛2,000頭の角に松明を括り付けて火をつけ、夜中に山の斜面を走らせて騒ぎを起こしたハンニバルは本当に酷いことをしています。
余はハンニバルの作戦の見事さに感動したが、フアン1世はそういう細かいことを気にするのか。
アラゴンは雨が少なくて土地も痩せているので雄牛2,000頭を集めるのは簡単ではありません。
紀元前の地中海世界では肥沃な土地では牛などたくさんの家畜が飼われていた、だからアレフ(雄牛)が最初の文字になり、それは他の文字でも同じだと思います。
今の私達が使っているアルファベットもやっぱりAから始まっています。
アラビア文字でもアリフが最初に出てくる。
アラビア文字は独立形と連結形があって、形が変わるのが面倒であった。
アラビア文字は速く書くのに適した文字です。イスラム社会でギリシャ、ローマの古典が翻訳されて医学や科学などの知識が蓄えられ、またたくさんの優れた学者が出ているのはアラビア文字があったからだと思います。
そして楔形文字のウガリト文字もまたフェニキア文字、ヘブライ文字と対応させることができる。
ウガリト文字の三角は無秩序に並べられているのではない。左から右、上から下に向いていてその先に棒がある。まるで兵士が槍を持って進んでいるようだ。
いろいろな文字を調べるとそれぞれの決まりや法則がわかって興味深いです。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色