242、フェニキア文字の復習(6)

文字数 625文字

フェニキア文字の復習の続きです。作品集は下の画像から入ってください。
今日はフェニキア文字の「ヘー」(窓)について見ていこう。「ヘー」(窓)について何か覚えていることはあるか?
余が住んでいたプラハの王宮には窓もたくさんあった。
フェニキア文字の「ヘー」(窓)はアルファベットの「E」を反転させたような形をしていて、ヘブライ文字は少しだけ隙間が開いていて窓のようになっている、そしてアラビア文字は小さな三角でした。
どの文字の窓もシンプルで飾りっ気が無く小さい。庶民の家の窓とはこのようなものなのか。
ヴェンツェル、文字を大きくしてゴテゴテ飾りをつけたら、もう文字ではなくなります。文字は必要最低限のシンプルな形でよいのです。
ヘブライ語で「ハル」(山)という言葉には「ヘー」(窓)の字が使われていました。
戦いで負けて捕虜となり、祖国を離れて遠い場所に連れて行かれ、牢獄に入れられて小さな窓から遠くに山が見え、故郷を懐かしんで涙を流したのか。
ヴェンツェルの例えは大げさです。
余はアラビア文字の「ハー」の語頭を見て、鋭い目に見えた。窓を通して神の目が見ている、そんなイメージだ。
「窓を通して神の目が見ている」なんて素晴らしい発想だ。怠慢王の余や不真面目王のフアン1世は絶対に思いつかないに違いない。ペドロ2世は天才である。
ヴェンツェルがペドロ2世をほめるのはいいですが、私をけなさないでください。
「ヘー」(窓)の文字にはまだまだいろいろな秘密が隠されているようだ。
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