108、アラビア文字(2)

文字数 1,054文字

アラビア文字のアルファベットについての続きです。作品集は下の画像から入ってください。
アラビア文字のバーはbの発音で、フェニキア文字やヘブライ文字のベート(家)に対応する。
フェニキア文字とヘブライ文字でも最初に出て来るのはアレフ(雄牛)で次がベート(家)だった。大きな物から小さな物へと続いている。これはアラビア文字でも同じか。
大きさだけでなく、価値ある物が最初に出てきます。雄牛は紀元前の地中海世界ではとても大切な財産だったようです。
フェニキア文字のベートは船のような形をしている。
フェニキア人は広く地中海で交易を行っていた民族ですから、船が家の代わりになっていたかもしれません。
紀元前の世界では海に面している国が交易もできて有利だったのか。ボヘミアもアラゴンも海の無い国だ。
ちょっと待ってください。アラゴンがピレネーの麓の海の無い小さな国だとイメージするのは間違っています。私が王になった頃、アラゴンはバルセロナ、バレンシアとの連合王国で、もちろん海もあって栄えた国です。
アラビア文字のバーについて詳しく見ていこう。
アラビア文字のバーはかなり複雑そうです。
複雑に見えるのは作者の字が下手だからである。
すみません、右から左に字を書くのは、慣れないとうまく書けないです。
アラビア文字のバーの独立形は下に司令官がいて、兵が横一列に並び両端が少し上に曲がっている。
この時司令官は中央にいるのか?
そうだ。左右の端までよく見えるように司令官は最初は真ん中に立つ。
でも語頭の場合は司令官の位置が右にずれています。
語頭の場合は途中で曲がらなければならないから、曲がるべき場所に司令官が立っている。
語中の場合は左右両方と手をつながなければいけないから、曲がらずに真っすぐ手が伸びている。だが真っすぐな線だけでは他の文字と区別がつかないから、真ん中にちょっとだけ出っ張る場所がある。そしてその位置がわかるように司令官が下に立っている。
ヴェンツェル!素晴らしいではないか。余の弟子にしよう。
でもそれを言うならバーの字の語尾は曲がるところに司令官が立っていません。
バーの字の語尾は曲がるところが2か所ある。だが司令官は1人しかいない。悩んだ末に司令官は語尾は曲がる2か所の中央に立つことにした。
アラビア文字の司令官は思いやりに満ちている。兵士がどこで曲がったらいいか迷わないように立ち位置を決めているとは・・・
ペドロ2世とヴェンツェルの言うことは大げさすぎるように思います、
余はアラゴン王ペドロ2世に深い感銘を受け、弟子になった。
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