99、ヘブライ文字と発音記号(9)

文字数 1,259文字

今回からまたヘブライ文字の学習に戻る。
作品集には下の画像から入ってください。
メムという文字は水という意味を持つ。
今までは形のはっきりしたものばかりだったが、水というのは形がよくわからない。
我々アラゴン人は水と聞けばエブロ川を思い浮かべる。ナバラから流れ、サラゴサを通り、地中海へと流れる大河だ。ボヘミアにはこのような大河はないだろう。
いや、プラハ市内にはヴルタヴァ川が流れている。とても美しい川だ。
サラゴサのエブロ川の橋から眺めるピラール聖母教会の美しさは格別だ。サラゴサほど美しい街はボヘミアにはないだろう。
いや、街の美しさならプラハの方が勝っている。
ちょっと待ってください。今話題になっているのはメム(水)という文字についてです。それがどうして川や街の自慢話になってしまうのですか?
わかった、話を文字に戻そう。フェニキア文字のメムは川のさざ波のようにも見えるが、ヘブライ文字のメムはなぜこれが水なのかよくわからない。
ヘブライ文字の法則、元の形がよくわからない、完全包囲を嫌って兵を少し移動させるというところはよく守っている、
メムの発音記号はmであるメムとエの長母音ツェレー・ハセル、そしてメムのソフィート形です。
ソフィートというのは元の形と随分違っているではないか。
ええ、まあそうですけど、それは仕方がないことです。
次はヌン(魚)という文字を見てみよう。
ヌンという文字はあまり魚には見えない。フェニキア人もこのあたりまでくると面倒になってあまり形にはこだわらなくなったのかな。
私達が前に勉強した時は、フェニキア文字のヌン(魚)は魚の鱗とか川を泳ぐ魚の姿とかいう意見も出ていました。
アラゴン人というのは本当にこじ付けがうまい。
ヌンの発音記号はnのヌンにウの長母音シュルック、そしてヌンのソフィート形です。
次にサメフという文字を見てみよう。サメフというのは魚、または柱という意味がある。
フェニキア文字のサメフは串に小さな魚を刺したようだ。まあ柱に見えなくもないが・・・
ヴェンツェルも私達と同じことを考えますね。
サメフのヘブライ文字は・・・おおー!ついにサメフまできて、ヘブライ文字も完全包囲に成功している。
いや、正確に言うとサメフの前のメムのソフィートでも完全包囲している。メムの字でかなり包囲が成功しほんの少し隙間が開いていた。それがメムのソフィートで兵が移動して完全包囲となった。
ペドロ2世、長い道のりでしたな。
確かにそうだ。だが、ヘブライ文字もここにきてついに完全包囲に成功した。めでたいことだ。
ヴェンツェルとペドロ2世がなぜこんなに盛り上がっているのか、私には理解できません・・・
サメフの発音記号はsのサメフにアの長母音カマツ・ガドール、mのメムにエの短母音セゴール、そして最後が・・・
最後の発音記号はxの音になっていて「ふ」と発音するようです。私もよくわからなかったのですが・・・
メム(水)、ヌン(魚)、サメフ(魚/柱)と水に関係ある文字が続きましたね。
次はアイン(目)、ペー(口)と顔に関係ある文字になる。
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