244、フェニキア文字の復習(8)

文字数 1,206文字

フェニキア文字の復習の続きです。作品集は下の画像から入ってください。
今日はフェニキア文字の「ワウ」(鉤)について思い出してみよう。「ワウ」について何か覚えていることはあるかな。
最初僕達がフェニキア文字の学習をばかりの頃は「ヘー」(窓)と「ワウ」(鉤)の文字を一緒に習い、フェニキア文字の「ワウ」はアルファベットの「Y」によく似た形をしているということを習いました(7、窓と鉤)そしてもっと後になってから、ウガリト文字と比べて学習した時、「ワウ」(鉤)について詳しく話し合いました(206、ウガリト文字の学習(8))
「ワウ」(鉤)についてはペドロ2世師匠が素晴らしい話をしたのだが、余はすっかり忘れてしまった。
ペドロ2世、「ワウ」について何をしゃべったか覚えていますか?
覚えているわけない。余の口からは素晴らしい言葉が飛び出すが、頭で考えているのではない。
206、ウガリト文字の学習(8)で出た話をここでもう1度再現します。
ウガリト文字の9番はフェニキア文字、ヘブライ文字の「ワウ」(鉤)に対応する。
ウガリト文字の9番は1番の文字にも似ているけど、三角の数が増えていますね。
楔形文字というのは植物の茎を粘土板に押し付けて書くが、三角を線と考えればフェニキア文字やヘブライ文字、そしてギリシャ文字によく似ている。
「ワウ」(鉤)というものが余にはよくわからない。
鉤とはこのようなもので、船を繋ぎ止めたりするのに使うものです。
船はラクダのように夜中に逃げてしまうものか?
いえ、船は逃げたりしませんが、そのままにしておくと流されることがあります。
少しの工夫で人間の生活は便利になっている。
フェニキアもウガリトも地中海沿岸の都市国家として栄えました。海に出て交易を行うためには船を繋ぎ止めておくものが必要になります。
172、ヘブライ語の子音のところに「ワウ」(鉤)を使う言葉がいくつか出てきた。ダヴィデは扉から出て鉤を使ってまた扉を開けて帰ってきた人だった。そしてヘブライ語の「グーフ」は「体」という意味だったが、「ワウ」は母音記号として使われ、「ギメル」(ラクダ)だけが残っていた。
あの時は「ワウ」(鉤)は母音記号として考えていたが、「グーフ」(体)と「ワウ」(鉤)は・・・そうか、そういうことか・・・「グーフ」(体)というものは魂を繋ぎ止めるのに重要な役割を持っている。我々亡霊は肉体を持っていないから、常に流されさ迷う危険がある。魂や亡霊が迷わずに同じ場所にいるためには、しっかりとした肉体を持つ人間が必要になってくる。
それ、モンソン城に行く時に言われました。亡霊だけだと迷ったり消えてしまう危険があるから人間が必要だと。そして「ワウ」(鉤)は港に船を繋ぎ、魂を肉体に繋いでおく大切なものだったのですね。
今回はほとんど前に書いた内容の繰り返しになってしまいましたが、こんなことを書いていたのかと、自分でも驚いています。
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