78、ヘブライ語の母音記号(5)

文字数 858文字

ヘブライ語の母音記号について続きを話そう。
作品集のページには下の画像から入って下さい。母音記号は『ヘブライ語入門』を見ながら書いています。
ヘブライ語で「ウ」と発音する母音記号は2種類ある。シュルック(長)ヴァヴの中に点とクブツ(短)斜めの点3つである。
母音記号の中には子音の文字が入っているものもありますよね。
よいところに気が付いた。子音文字の中でもアレフ(雄牛)、ヘー(窓)、ヴァヴ(鉤)、ユッド(手)の4文字は母音記号と組み合わせて使うことがある。今まで出てきた中ではツェレー・マレー(エ、長)がユッドと点2つ、ヒリック・マレー(イ、長)がユッドと点1つ、ホラム・マレー(オ、長)がヴァヴの上に点、ホラム・ハセル(オ、長)がヴァヴの中に点である。
子音の文字が使われているのは長音の母音の時だけですね。
他に二重母音の時も子音の文字が母音記号として使われることもあるのだが、複雑になるのでここでは省略しよう。
ヘブライ語の母音記号は本当に複雑ですね。
だが、母音記号を使い分けることで元の発音の音を正確に再現することができる。
どうして子音文字が母音記号として使われるのは長母音の時だけなのでしょうか?
それは長母音の時は長くしっかり発音するから目立つように子音もつけておく。兵が旗を持って立っているようなものだ。だが短母音の場合はスピードが重要視されるから余計な物を持ってはいけない。見張りの兵の数は多くしても旗などは持たない。
「ウ」の母音記号シュルック(長)はバヴ(鉤)を持って1人の兵がその中に立っている、クブツは3人の兵が斜めに並んで立っている。簡単だ。
最後にシェバー・ナー(半母音エ)とシェバー・ナハ(無母音)だが、これはどちらも縦に並んだ点2つになる。シェバーについてはだいたい語頭に来た時は「エ」でそれ以外は母音が付かないと覚えておけばよい。
母音記号がたくさん出てきてもうこんがらがっています。
次回もう1度母音記号について復習し、その後は実際の単語を見ながらどの母音記号が使われているか調べていくことにしよう。
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