173、ヘブライ語の子音(7)

文字数 915文字

ヘブライ語の子音についての続きです。作品集は下の画像から入って下さい。
今日はまず「ヘット」(柵)のつく言葉を見ていこう。「ヘット」(柵)のつく言葉には「ハグ」(祭)がある。
「ハグ」(祭)で使われている文字は「ヘット」(柵)で発音は「h」、「ギメル」(ラクダ)で発音は「g」、母音記号は「ア」の短母音「パタフ」です。
「ヘット」(柵)の中に「ギメル」(ラクダ)が集められ「ハグ」(祭)が始まった。なんだ、簡単ではないか。
ヴェンツェルも余の弟子になり、少しずつコツがつかめてきている。簡潔だが無駄がなく美しい。祭の前にラクダが集められた騒々しい風景が目に浮かんでくる。
次は「テット」(車輪)を使う言葉を見てみよう。「トーヴ」(善い)という言葉がある。
「トーヴ」(善い)に使われているのは「テット」(車輪)で「t」と「ヴェート」で「v」それから母音記号は「オ」の長母音「ホラム・マレー」です。
この「テット」(車輪)は「トーヴ」(善い)です。どうもしっくりこない。「テット」(車輪)の品質を保証しているのか?
「テット」(車輪)を馬車の車輪ではなく、運命の輪と考えてはどうですか?「テット」(運命の輪)を回すことが出来るのは「トーヴ」(善い)心を持つ人だけです。もし、善い心を持たない人が運命の輪を回してしまったら大変なことになってしまいます。僕の生きている時代のスペインは善い心を持たない人が権力を握って王になってしまい、運命の輪を回しているので悲惨な状況になっています。運命の輪は1度回り始めたら止めるのが難しい、善い心を持つ人以外は触れてはいけないのです。
「テット」(車輪)を「運命の輪」と考えることで解釈の幅も広がる、フェリペよ、そなたは頭がいいな。
解釈はできても、実際に動き始めた運命の輪を止めることは簡単ではありません。スペインでは異教徒への追放令が出され、イスラム教徒もユダヤ教徒も改宗か亡命、または死か選択を迫られています。こんなやり方は間違っていると思っても誰も何も言いません。1人1人がうまく生き延びるしかないのです。
「トーヴ」(善い)という言葉に「テット」(車輪)が使われている、ヘブライ語も本当に奥が深いと思いました。
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