『ことば2』山口一郎(青土社)(2024.8.13)
文字数 477文字
サカナクション山口一郎の「ことば」をセレクトした『ことば』第二作。
副題は「僕自身の訓練のためのノート」。
2001年~2006年に書かれた「ことば」たちは、サカナクションがメジャーデビューする前の呟きであり、悩みであり、気づきであり、絶望や希望も。静かながらに、揺れる心情が綴られている。
「訓練ノート」とあるように、何かしらの「答え」を見つけた訳ではない。感じたこと、考えたこと、触れたこと、手放したこと、手に入れたこと……の断片が連なりとなっているので、ひとつひとつの深掘りというよりも、読み終えて、山口一郎が当時どのように漂っていたのかを知ることができる。
「僕自身のための」とあるように、個人的な文章であるから、本来は読み手を想定したものではなかったはずだ。しかしながら、サカナクションがメジャーバンドとなり、山口一郎に対する注目度が高まる中で、彼の当時の「ことば」たちが、若いファン層には時代を超えてリアルに突き刺さるのではないかと思う。実際、僕は22歳の息子から、この本をすすめられて読んだ。
「ことば」は大切だ。そして「考える」ことも。
副題は「僕自身の訓練のためのノート」。
2001年~2006年に書かれた「ことば」たちは、サカナクションがメジャーデビューする前の呟きであり、悩みであり、気づきであり、絶望や希望も。静かながらに、揺れる心情が綴られている。
「訓練ノート」とあるように、何かしらの「答え」を見つけた訳ではない。感じたこと、考えたこと、触れたこと、手放したこと、手に入れたこと……の断片が連なりとなっているので、ひとつひとつの深掘りというよりも、読み終えて、山口一郎が当時どのように漂っていたのかを知ることができる。
「僕自身のための」とあるように、個人的な文章であるから、本来は読み手を想定したものではなかったはずだ。しかしながら、サカナクションがメジャーバンドとなり、山口一郎に対する注目度が高まる中で、彼の当時の「ことば」たちが、若いファン層には時代を超えてリアルに突き刺さるのではないかと思う。実際、僕は22歳の息子から、この本をすすめられて読んだ。
「ことば」は大切だ。そして「考える」ことも。