『山之口獏詩集』(岩波文庫)(2023.12.20)
文字数 213文字
今では考えられないような人生(貧乏、浮浪)を歩みながら、詩を書く(というよりも語る)山之口獏は実に魅力的な人間だ。詩を通じて感じる可笑しみや抗いは、彼だからこその作品ばかりで、誰の真似でもなければ、誰も真似することはできない。身近な出来事を包み隠さず描くことはできそうでできない(僕も詩を書いているので分かる)ことだが、山之口獏は徹底している。今まで読んだことのある詩人とは違う独自性を感じる。いやぁ、本当に興味深い詩人だ。
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