和田誠展(2023.6.10)

文字数 760文字

 土曜日出勤した自分へのご褒美で、美術館「えき」KYOTOの和田誠展へ。
 
 いやぁ、土曜日の夕方ということもあるのだろうが、それにしたって人が多くてびっくり。年齢層はかなり高め。僕より上が多い印象。ジェイアール京都伊勢丹にある「えき」は広くはないが、いつもセンスの良い展覧会を開催しており、空間を上手いこと仕切りながら、印象的な流れを拵えるのだけれど、今回は和田誠の仕事量があまりに多くて、無理に仕切らず、とにかく全て詰め込んだ的な展示が潔くて、和田誠の偉大さを感じさせることに成功していたと思う。

 とにかく圧巻です。
 
 和田誠のイラストは誰もが目にしており、あぁ、これも和田誠だよね、あれも和田誠だよね、と直ぐに分かる訳だが、ロゴマークだとか、デザインだとか、実は気づいていなかった和田誠の仕事を知ることができて、ほんと仕事量の多さに驚いた。以前、「えき」で安西水丸展を観た時にも思ったのだけれど、上手い下手を超えて、個性で勝負できる強みに行きつくと思う。みんな、和田誠が好きなのだ。文章も書けば、映画まで撮ってしまうのだから、才能の塊である。

 特に「0歳から亡くなった83歳まで」を柱を使って年表風にした紹介方法はとても面白く、人だかりができていた。しかも写真撮り放題で、1,000円は実に安い。とはいえ、出口のグッズショップであれこれと買い込んでしまうので、一人当たりの単価はそこそこになると思う。グッズも豊富でついつい手にしてしまうのだ。僕はマグネットを買った。

 有名な話なのかもしれないが、黒柳徹子『窓ぎわのトツトちゃん』の表紙絵がいわさきちひろであることは知っていたものの、和田誠が装丁を担当していたことは知らなかった。ほんと、天才だな、とつくづく思った。

 土曜日出勤のストレスもすっかり癒され、大満足です。
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