映画「君たちはどう生きるか」(2024.3.20)

文字数 670文字

 先週の「ゴジラ-1.0」に続いて「君たちはどう生きるか」を観に出掛けた。今日は休日だったけれど空席が目立ち、「ゴジラ-1.0」のように満席でなかったのは、みんな受賞前から観ているからかもしれないな。僕はタイミングを逸して観れずにいたのでありがたかった。

 宮崎駿監督作品は「風立ちぬ」が最後だと思っていたので、こうして新作を観られるだけでも感慨深い。登場人物の動きや背景の美しさ、謎のキャラクターや動物。あぁ、宮崎さんの映画だなぁ、と思える場面が満載だった。

 技術、芸術性としては唯一無二だから、素晴らしいの一言。

 ストーリーはシンプルと言えばシンプルだし、複雑と言えば複雑。どう観るか、なんだと思う。ただ、「結局、何が言いたかったの?」と聞かれると、正直困ってしまうのは僕だけだろうか? 宮崎駿監督が引退宣言を撤回してまで作り上げた「君たちはどう生きるか」には、きっともの凄いメッセージがあるのだと思いながら観ていたので、その辺りがきれいに整理できていない。
 「風立ちぬ」を観た時に、興行成績など気にせず、宮崎駿監督が本当に作りたい映画を作ったのだな、と僕は感動した。キャラクターなどに頼ることなく、メッセージが全ての作品だと思っている。敢えて最後の作品を「風立ちぬ」にした強い思いを感じたので、引退作品としては見事だな、と感心した。

 その10年後に世に問われた「君たちはどう生きるか」だが、「風立ちぬ」ほど感動はなく、芸術性としての評価は疑うことはないのだが、結局、何が言いたかったのか? という点が、どうしても分からないままでいる。 
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