見ること(2023.5.3)

文字数 460文字

 表出した問題ばかり見て、本質を見ていないと言われた。
 本質を見ていないから、解決しても問題が次々と現れ、もぐら叩きになり、無駄な時間と疲労を繰り返しているのだと言われた。

 自分で言うのも何だけれど、仕事量はかなり多い。いつも時間に追われている。毎日、何度か「もう無理」と思う。大きな責任も負っている。そんな僕に、本質を見ていないと言った人は、いったい僕の仕事を理解しているのだろうか? と怒りに震える。

 ひとりになって考えてみる。

 仕事量が多く、時間に追われ、責任を負っていることは事実だが、本来、僕がやるべき「仕事」をしていないのも事実である。責任者として本質を見るべきなのに、担当者と一緒にもぐら叩きをしているだけでしかないことに気づいた。メンバーがいつも忙しくしているのは、本質を見ようとしない僕のせいだ。

 僕を叱ってくれた先輩は、本質を見ている。見ることは表面を見るだけではないのだ。特に責任者は。部門が変わっても、役職が入れ替わっても、僕のことを見てくれている人がいることに感謝し、しっかりと本質を見ること。
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