2023.9.29(2023.9.29)

文字数 614文字

 もうすぐ九月が終わろうというのに、なんて眩しい陽射し。半袖のワイシャツを仕舞うタイミングを掴めないまま、今日も半袖を選んで出社する。扇子も手放せない。塩飴も。

 そろそろ秋の詩を書きたいから秋を探す。でも、まだ夏としか思えない。数日前、くしゃみが止まらなくなり、朝から鼻水が出るようになった。僕にとっては季節の変わり目に起こる体調変化だから、密かに秋が近付いているのだと思っていたが、昨日からパタリと止まってしまった。体も、まだ秋じゃないな、と判断したのだろう。

 だったら晩夏の詩を、と思うが、まだまだ終わらないぞ、という今夏の強い意志を感じるから、不似合いだ。詩には季語はないけれど、やはり季節を感じたいと思う。下手ながらも、その時にしか書けない詩を書きたいのだ。

 僕は自分の人生を四季に例えて、今は「秋」だから、残りの人生を充実させたいと「秋冬」という筆名にしたのだが、そのうち「秋」はなくなってしまうのかもしれない。というか、四季の中でも「秋」はあっという間に終わってしまうようになるのかもしれない。何だかなぁ、と思う。今年は紅葉も心配だ。

 せめて、食では秋を感じたいからか、気候は夏でも食欲は増している。生産量が増えて、シャインマスカットが今年は安い。食べすぎに気をつけなければならない年齢だが、「冬」になったら食欲も減るのだろうから、食べるなら今だ。詩より食。紅葉よりも食。実りの秋だから、多少の体重増は良しとしよう。
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