映画「かがみの孤城」(2023.1.4)

文字数 540文字

 正月休み最終日、妻に誘われて映画館へ。久しく映画館へ出掛けていなかったので、水曜日が女性だけではなく全員が割引になることを知らず、1200円のチケットを見て、観る前から得した気分になる。年が明けても、貧乏性は当たり前だが治らない。
 辻村深月の原作は読んだことがなく、映画のあらすじや評価も調べないまま着席した。

 途中で着地点はだいたい分かったのだが、2時間弱で見事に伏線と回収を描き、希望を感じるエンディングにも大いに満足した。原作では、登場人物たちをもっと丁寧に描いているのだろう。それぞれの背景についてもっと知りたいと思った。

 良くできたアニメ映画です。ただ、映画の根底となる「いじめ」については全て解決という訳ではなく、希望を感じる点は明るいけれど、残念ながら「いじめ」がなくなる訳ではありません。私達は何ができるのか、何かできるのではないのか、そんなことを考えるきっかけとなる映画だと思いました。子供だけでなく、大人にも観て考えて欲しいというメッセージを感じました。合わせて「生きること」「命」についても考えさせられました。
 個人的には、父親の存在感がほぼゼロというのがとても引っ掛かっています。著者の意図なのかもしれませんが、切っ先を突きつけられた気持ちになりました。
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