カタカナが好き（２０２２．９．１７）

　カタカナを書くのが好きだ。

　シンプルで、デザイン性を感じる。ひらがなのような柔らかさがなく、直線的で情に訴えない無機質なところが良い。
　小学校の頃に自分で考えたサインはカタカナだった。有名人になったら使う予定だったが、無名のままなのでお蔵入りしている。
　父方の祖母も母方の祖母も名前はカタカナだった。ひらがなでも漢字でもないので、名前からイメージが湧かないのが不思議で、祖父ふたりの名前は忘れてしまったが、祖母ふたりの名前はしっかりと覚えている。

　れもん、檸檬、レモン、Lemon。
　やはり僕は「レモン」が好きだな。卒論は梶井基次郎の『檸檬』だったけれど。