法然院(2024.4.6)

文字数 943文字

 僕の好きな散歩コース。

 京都御所から丸太町通を真っすぐ東へ歩いて、黒谷・金戒光明寺、真如堂、法然院、大豊神社。金戒光明寺では小さな五劫思惟阿弥陀(アフロ大仏)にも出合えるし、哲学の道も少し歩けるのでとてもおススメ。大豊神社の狛ねずみ、狛巳(へび)なども可愛らしいので、法然院の後には必ず立ち寄る。桜の季節も紅葉の季節もOKです。

 京都も一気に桜が咲いたのだけれど、哲学の道も満開で大混雑だった。昔は……と言うと嫌がられるが、もう少し落ち着いて散策できたけれど、今はすれ違うのもやっとという感じ。でも、外国人観光客のテンションが上がっているのが良く分かるので、こちらまで何だか嬉しくなる。
 
 桜だったら、哲学の道よりも金戒光明寺、真如堂の方がおススメ。人も少ないし、特に金戒光明寺は少し見下ろすことになるので、とても贅沢だ。もちろん、哲学の道も素晴らしいのだけれど、途中で飽きてしまうかな。まぁ、銀閣寺まで、あるいは南禅寺まで歩けば、また景色も変わるから、会話しながら人を避けながら歩くのであれば、飽きることもないのかもしれない。僕は一人なもので、途中で飽きてしまう。

 で、本命は法然院。明日まで春季伽藍内特別公開をしているのだ。僕は法然院が好きで、特別公開していない時も山門や庭を観に出掛けるのだが、特別公開も可能な限り足を運ぶようにしている。京都の寺で一番訪れているのは法然院で、社は下鴨神社だと思う。法然院の方丈には狩野光信の障壁画と堂本印象の襖絵があって、どちらも素晴らしい。光信は重要文化財になっている。堂本印象の襖絵は初めて観る人はけっこう驚くと思う。違和感と言っても良いかもしれない。智積院の襖絵が特に凄いのだけれど、法然院の襖絵もなかなか個性的だ。機会があれば、是非とも観て頂きたいと思う。
 そして、特別公開期間中には、住職の梶田真章さんが一日に何回か法話をされる。僕は梶田さんの法話が好きで、著書『ありのまま』(リトルモア)も購入して読んでいる。気になる点が多いので付箋もけっこう付いている。今日は『ありのまま』を持参してサインをお願いしたところ、快く応じて頂き『ありのまま』がより大切な書籍となった。

 法然院も年々、訪れる人が増えている気がする。とても良いお寺です。
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