詩集『瑪瑙屋』若宮明彦(土曜美術社出版販売)(2023.7.11)

文字数 346文字

 石(鉱物)にまつわる二十四篇の詩集です。が、石を通して人生や歴史や時間を感じることができるので、石に興味がない人でも十二分に楽しむことができます。素晴らしい、素敵など、褒め言葉は色々とありますが、『瑪瑙屋』は凄いと思いました。二十四篇すべてが凄いです。

 「石屋」「花屋」と読み進めると、すっかりと若宮さんの世界に惹き込まれます。なんでしょうね、映像や、匂いなどが浮かび上がるのです。詩でもあり、物語でもある。そして、何よりも「好き」という思いの強さが滲み出ているから、読んでいて前のめりになります。

 なかなか詩集を手にする機会はないと思いますが、是非とも読んで頂きたい一冊です。小説は何度も読み返すことはありませんが、詩集は気軽に何度も読み返せるし、お気に入りの詩を毎晩読むこともできます。
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