デイヴィッド・ホックニー展(2023.8.26)

文字数 745文字

 清澄白河の東京都現代美術館にデイヴィッド・ホックニー展を妻と観に出掛けた。
 「東京美術展」という検索で複数出てきた中にホックニー展があり、僕は知らない画家だったが、色彩が美しく惹かれたので行ってみたいと思ったのだ。情報を何も持たずに出掛ける時は、「当たり」の確率が高いのだが、今回は「大当たり」でした。

 ピカソも様々な画風に挑戦したが、ホックニーも実に様々な挑戦をしており、iPadによる作品、写真コラージュ、印刷機を駆使した作品も。この人の好奇心は凄いと途中から思い始める。もちろん、ピカソも同じだが基本の筆力がしっかりしているから、様々な挑戦が心を揺さぶるのだ。

 肖像画コーナーにおける「(額に入った)花を見る」「両親」は観応えがある。特に「(額に入った)花を見る」は観れば観るほど、細部が気になりいつまででも観ていたいと思う。そして「両親」である。1977年に「両親」に描かれたホックニーの両親は既にこの世にいない。けれど、愛情溢れる作品を観ると、まだ生きているような気持ちになるのだ。僕はホックニーの両親を観ながら、自分の両親を思い出し、とても温かな気分になった。本当に好きな一枚だ。

 ここしばらく、美術展に出掛けても図録を購入することを我慢していたのだが、今回はサイズも小さく、色鮮やかな表紙に惹かれて久しぶりに購入した。そして、マイブームのマグネットも。ノルマンディの四季を描いた作品を使用した2024卓上カレンダーも素晴らしく、こちらは自宅用に購入した。こんなに買うのは珍しい。それくらい素晴らしかったということだと思う。

 駅に向かう途中で急な雷雨となり、喫茶店に緊急避難。あまりに気分が良くて、昼間から生ビールをオーダーした。それくらい素晴らしかったということだと思う。 
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