がっかりした(2023.5.15)

文字数 797文字

 会社近くにお好み焼き屋が開店したので、ランチに出掛けてみた。

 名物、イチオシ、限定10食、特別サービス、ボリューム満点

 どの定食にも「売り」が書いてある。結局、どれがおススメなのか分からない。
 実はこの時点で、アヤシイと思ったのだ。つまり、「売り」がないんじゃないか? という疑念がふつふつと湧いてきた。

 とりあえず、ハズレの少ない「豚の生姜焼き定食」を頼むことにした。
 「売り」はボリューム満点。
 キャベツも大盛で添えられているし、とにかくお腹が減っていたので質より量だ。

 なかなか来ない。開店したところだからか、連係の悪さが一目瞭然のオープンキッチン。どうやら、「名物」お好み焼き定食と「イチオシ」焼きそば定食が最優先で、「ボリューム満点」豚の生姜焼き定食は後回しにされている様子。ほぼ一緒に入った隣のおっちゃんは焼きそば定食を完食して、レジに向かった時点でようやく運ばれてきた。

 おいおい、写真と全く違うじゃん。豚肉も少ないし、キャベツも小盛だ。ご飯だけは大盛だけど、どう考えても生姜焼きとのバランスが取れていない。完全なるハズレだ。ボリューム不足だし、味付けももの足りない。生姜のパンチはまるでなし。

 これだったら、「名物」お好み焼き定食と「イチオシ」焼きそば定食に絞るべきだと思う。でも、自信がないんだろうなぁ。隣のおっちゃんも首を傾げていたから、「イチオシ」と言うほどの味でもないのだろう。

 味は二の次としても、「ボリューム満点」を満たしていない時点でがっかりしてしまった。つまり、配膳の時点でアウトだと思った。

 もちろん、次はない。どうして、あれもこれもと「売り」を付けてしまったのか。どうして、「嘘」を書いてしまったのか。残念ながら、こういう商売をしていたら続かない。たぶん、観光客をターゲットにしているのだろう。リピートは期待していないのでしょう。

 久しぶりにがっかりした。
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