映画「ブルックリンでオペラを」(2024.4.6)

文字数 670文字

 アン・ハサウェイ、ピーター・ディンクレイジ、ブルックリン、オペラ…主演俳優とタイトルで勝手に映画内容をイメージして鑑賞することに。事前情報なし。もちろん、気になったから出掛けた訳で、一か八かというよりも、まぁハズレはないかな、という感じ。たまには、そんな鑑賞方法も良いだろう。ネットで評価や感想を読んだりすると、自分に響くはずの映画も響かなかったり、反対にハードルを上げ過ぎても、何だか損した気分になるから。

 当たり前だけれど、設定や展開も分からないので、登場人物の会話などで関係性や置かれた立場、感情を追いながら必死に物語をつないでいった。まず、この作業が面白い。そして、自分が思い描いていた展開と全く違う方向へと流れて行ったので、更に楽しくなった。

 アン・ハサウェイの役柄はあれで良かったのだろうか? と少し疑問に思うけれど、コメディだと言われれば、あれで良かったのだろう、きっと。それにしても、この展開はなかなか描けないと思う。まぁ、最終的には収まるところに収まる訳だが、そうなっちゃうんだ、というのが正直な感想。展開はコメディではあるけれど、オペラは素晴らしくて見応え、聞き応えがある。つまり、一粒で二度美味しい映画なのだ。

 朝一での上映ということもあり、客の入りはガラガラだったが、もっと観て欲しいな。

 コメディではあるが、よくよく考えてみると、宗教・信仰、恋愛依存症、鬱、家庭におけるモラハラ、未成年の結婚問題など、取り扱っている問題は軽くない。それらを正面から描く方法もあるのだろうが、こうした変化球で問うのもアリだと思う。
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