新入社員歓迎会(2023.4.28)

文字数 684文字

 久しく開催されていなかった新入社員歓迎会に参加し、やはり社員が集まり飲み食いすることは楽しいものだと改めて実感している。毎年のように開催されていた頃は、仕事が忙しいと面倒に思うこともあったが、こうして空白期間を経ると、開催できることがありがたいのだと噛み締めることができる。ようやく日常が戻りつつある喜びもあり、少々飲み過ぎた。

 さて、気づけば、自分の息子達と同世代の新入社員と働いている。ほんと、びっくりだ。あの頃、とんでもなくオジサンに思えた方々の立場に自分がなった訳だが、重厚感は全くない。見た目もそうだけれど、中身も軽石のようで、なんだか情けない。年長者とも楽しそうに話し、笑う彼等を見ていると、緊張感丸出しだった僕の新入社員時代とはえらい違いで、頼もしく思う。時代は変わったのだ。もちろん、良い方向に。

 社員がこんなに近い距離で集まり、仕事抜きで談笑する景色を見ると素直にうれしい。ここ数年、マスクや画面越しのコミュニケーション不足が常に問題視されていたが、今日が大きなきっかけになるのではないだろうか。そんな気がする。

 ただ、今日は立食パーティーだったので、腰痛持ちにはしんどかった。しっかり入浴して、みっちりストレッチをしなければ。

 特別な料理でもなかったが、みんなで食べるとなぜか美味しく感じるのは「料理に思い出が隠し味で加わるからだ」と新入社員の頃に世話になった上司に教えられたことを思い出した。なかなか味のある話をする人だった。新入社員歓迎会は、新入社員を歓迎するだけでなく、自身の新入社員だった頃を思い出し、気持ちを新たにする会なのだと思う。 
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