MUCA展(2023.12.21)

文字数 838文字

 京セラ美術館の「MUCA展 ICONS of Urban Art~バンクシーからカウズまで~」へ。MUCAはドイツ・ミュンヘンにあるアーバン・アートと現代アートに特化した美術館とのこと。

 バンクシー、カウズ、インベーダー、JR、ヴィルズ、シェパード・フェアリー、バリー・マッギー、スウーン、オス・ジェメオス、リチャード・ハンブルトン。

 正直、現代アートをほとんど知らない僕にとっては、バンクシー、カウズは名前と作品を知っているものの、他は「初めまして」です。新しいものに触れると疲れた頭に良い刺激になるかな、と思って足を運んでみました。

 バンクシーからスタートです。更に正直言うと、バンクシーですら、展示されている「ガール・ウィズ・バルーン」のイメージしかなかったので、彫像や大きな画もあることに驚きました。どれも、メッセージ色や強い意志を感じる作品で、本物を観るとやはり魅力的です。

 点数は全部で70点ほどですが、それぞれが個性的で何回も巡回して、自分の好きな画の前では何度もじっくりと立ち止まりました。僕が一番好きだと思ったのは、オス・ジェメオスの「リーナ」です。ブラジル・サンパウロ出身のグスタボとオターヴィオの双子兄弟が二人で創作しているのですが、色使いと「目」が面白くて、僕との相性はバッチリでした。あとはリチャード・ハンブルトンの「黒」だけで描く世界が無茶苦茶カッコいい。黒だけで魅せてしまうのは、ものすごいセンスだと思います。

 来展していたのは、若い人が多くて、僕のような中年は少なかったけれど、中年も含めてみんなお洒落な服装で、僕は明らかに場違いな感じでしたが、普段観ることのないアーバン・アート、現代アートは観れば観るほど面白く、滞在時間は長い方だったのではないかと思います。

 来春には東京(森アーツセンターギャラリー)でも開催されるそうです。かなり人気になると思われます。どの作品にもライブ感があり、なんだかカッコいいのです。期待した以上に刺激的でした。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み