山田太一さん逝去(2023.12.2)

文字数 369文字

 脚本家という職業があることを知ったのは山田太一さん、倉本聰さんの存在を知った時からだった。「ふぞろいの林檎たち」「北の国から」を観て、脚本家がドラマ作りにいかに重要な役割を持っているのか、他のドラマとの違いを感じて納得した。
 山田太一さんが亡くなった。ずっと、サザンオールスターズの「いとしのエリー」が頭の中で流れている。登場人物は僕よりも年上だから、たぶん大学生になった頃に再放送を観た時に、より感情移入したのではなかったか。華やかさではなく、地味だけれどリアリティがあって、どうしようもない気持ちを抱きながら、テレビ画面に見入ったのを思い出す。
 老衰による89歳の死だから、十分に生きられたのだと思うが、柳沢慎吾さんが「定年した「ふぞろいの林檎たち」の続編を書いて頂きたかった」とコメントしていたのを読んで、淋しさがより深くなった。
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