友達(2023.10.6)

文字数 401文字

 のらりくらりとした人が苦手だ。ハキハキした人も得意ではない。いるのかいないのか分からない人には構えてしまう。たぶん、人間全般が好きではないのだろう。だから、友達も似たり寄ったりだ。みんな、マイペースで合わそうともしなければ、合わせて欲しいとも思わない。彼等と一緒にいると安心するのか、と言えばそういうこともなく、一緒にいなくてもいい。彼らが「いる(存在している)」という事実だけあればいいのだ。要は、自分は一人ではないと分かれば安心できるということ。だから、友達と連れ立ってどこかへ行くことも滅多にない。会わなくなったらそれっきりという関係性ではないから救われる。深くではなく浅く。でも、長く。そんな友達に恵まれたことは、僕にとってとても幸せなことだ。

 友達は人数が多ければいい訳でもなければ、関係が深ければいい訳でもないのだと最近つくづく思う。もちろん、あくまでも僕の価値観なので「真」ではないが。
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