推敲すること(2023.5.1)

文字数 586文字

 とにかく量だと思って、ほぼ毎日「詩」を書き続けてきた。
 何かを見て、何かを感じて、言葉が浮かんで、情景を思い浮かべて、あるいは昔を思い出して。おかげで、きっかけがあれば書けるようになってきたが、自分が好きな詩人の作品を読むと、あまりにも完成度が違って落ち込む。言葉ひとつひとつ、並べ方、そしてリズム。推敲に推敲を重ねているのだと、最近になって強く思う。才能があるから、浮かんだままを書いたのではなく、しっかりと整えて発表している。当たり前と言えば当たり前だけれど、今までの僕はそれ以前の段階だったのだ。整える云々ではなく、とにかく「書く」ことが全て。ライブ感や良い意味での荒々しさはあるかもしれないが、段々と「粗」に見えてくる。
 そろそろ質も考えよう。そのためにも、推敲をしっかりとすること。
 
 整えることばかり意識すると、どうしても、まともな小さな詩になってしまう。整えるとは、見た目を良くすることではなく、思いきっり削ったり、あえてぶち壊すことも含むのだと思う。推敲に推敲を重ねることで、こねくり回して今までの良さが消えてしまうかもしれない。でも、今のままだと今以上の詩は書けない。今を超える詩を書くためには、推敲を重ねることだ。やり方を変えることで、バランスを崩すかもしれないが、それも成長のためには必要だと思う。
 
 推敲することを、今日から僕の最大の課題とする。
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