松本明慶佛像彫刻美術館(2024.3.16)

文字数 716文字

 「情熱大陸」を観てから、ずっと気になっていた仏師松本明慶さん。機会をみつけて、展覧会で作品をこの目で見たいと思っていた。

 先日、書店で立ち読みした京都の美術館を紹介する雑誌で松本明慶佛像彫刻美術館の存在を偶然知った。そんな美術館があるんだ、と思って住所を見たら

 京都府京都市上京区下長者町通室町西入ル西鷹司町16

 なんだ、歩いて行けるじゃん。
 という訳でいつもの散歩先である京都御所を目指して、烏丸通を北へと歩く。丸太町通を過ぎて、菅原院天満宮神社、護王神社にお参りしてから、松本明慶佛像彫刻美術館へ。

 こんなところにあったのか。今までも何度か通ったことがあるけれど、まったく気づかなかった。超穴場だ。そして、無料で観られるのだから、感謝である。

 いやぁ、凄い。間近で様々な仏像の表情を観ると、こちらが見透かされている気がして背筋が伸びる。松本明慶さんは、何でも彫れるのだなと感心する。僕は、普段あまりに気に留めない「地蔵菩薩」がどれも良いと思った。表情が絶妙なのだ。穏やかであり、強くもあり、優しさもあってお地蔵さんが改めて好きになった。

 展示室は2階に4部屋あるのだが、徐々に作品が大きくなり、華やかになる演出は見事だと思う。観覧者はほとんどおらず、実にゆったりとした気分で松本明慶さんの仏像と対峙することができる。心から「ありがたい」と思った。また、足を運びたい。

 京都御所に寄った際には是非とも足を伸ばして頂ければ。きっと、満足されると思う。ただ、開館されているのは、第一、第三の土日のみとのことなので、注意が必要だ。

 今更だけど、松本明慶の名は運慶・快慶の「慶」なのだな。まさに現代の運慶・快慶だと思う。おススメです。 
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