屏風「親鸞」(2023.4.30)

文字数 586文字

 昨日、東本願寺の宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年「慶讃法要」に行ってきました。私は真言宗で浄土真宗ではないので法要とは関係ないのですが、どうしても観たい屏風があったのです。「スラムダンク」「バカボンド」の井上雄彦さんが描いた屏風「親鸞」は、今までも二回観たことがあるのですが、それでもやはり機会があれば何度でも観たいと思わせる力作なのです。親鸞の表情も素晴らしいですが、「覚悟」を感じさせるような大きな手がとても印象深くて、心の強さが現わされているように感じます。

 なかなか日程が合わずに最終日にようやく鑑賞できて、とても幸運だったと思っています。

 屏風や襖絵は、やはり狩野永徳、長谷川等伯など歴史の授業で習う絵師たちが描いた国宝や重要文化財が有名ですが、近代や現代の画家(漫画家含む)が描いた作品も、とても斬新で魅力的なものが多くあります。例えば、法然院、智積院をはじめとする堂本印象の襖絵はかなり衝撃的で、何度も特別公開に合わせて観に出掛けます。

 井上雄彦さんの屏風「親鸞」は、「スラムダンク」「バカボンド」の井上さんが描いたから価値があるのではなく、純粋に屏風として完成度が高いと思います。対峙すると「気」を感じるのです。親鸞聖人の「気」でもあり、井上雄彦さんの「気」でもあります。

 井上雄彦さんと親鸞聖人から「気」を頂きましたので、五月も頑張ります。
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