桜色の車~土曜日の昼食~(2022.8.20)
文字数 290文字
真夏に桜色は季節外れだが、先ほど見事な桜色の車を見掛けた。桃色ではなく、桜色。今までに見掛けた記憶がないので、かなり希少なのかもしれない。
運転席には白髪の老婆。背筋を伸ばして、涼しげな横顔。信号待ちで汗が止まらない僕。桜色の車に乗ってみたいと思い、思わず右手を上げる。
老婆は気づかず、先を急ぐ。当たり前だ。
タクシーが止まったら、できすぎだが、タクシーが通るような道ではない。代わりに、向かいで信号待ちしていた同僚が手を上げた。彼女は、これから昼食らしい。
とにかく汗が止まらない。暑いのに、中華料理屋で辛味噌拉麺を食べたことを、今更、後悔する。早く桜の季節にならないかな。
運転席には白髪の老婆。背筋を伸ばして、涼しげな横顔。信号待ちで汗が止まらない僕。桜色の車に乗ってみたいと思い、思わず右手を上げる。
老婆は気づかず、先を急ぐ。当たり前だ。
タクシーが止まったら、できすぎだが、タクシーが通るような道ではない。代わりに、向かいで信号待ちしていた同僚が手を上げた。彼女は、これから昼食らしい。
とにかく汗が止まらない。暑いのに、中華料理屋で辛味噌拉麺を食べたことを、今更、後悔する。早く桜の季節にならないかな。