ヒドイ店(2024.5.18)

文字数 455文字

 観光客で溢れている蕎麦屋へ入った。京都駅だから、外国人も多い。

 ざる蕎麦定食

 待たされる。なかなか来ない。カウンター隣のサラリーマンは明らかに苛立っている。腕時計を何度も見るから、新幹線の乗車時間との兼ね合いなのだろう。

 親子丼定食

 隣のサラリーマンは急いで食べ始める。セットの蕎麦はかけ。ふぅふぅしながら、汗を拭きながら。ざるにすれば良かった、と後悔しているに違いない。でも、こんなに配膳が遅いと思わず、早いから蕎麦屋を選んだはずなのだ。

 だいぶしてから、僕のざる蕎麦定食も到着。

 えっ……えっ……

 ざる蕎麦の少なさに言葉を失う。なんだコレ? 一度きりの観光客相手だと、こういう無茶ができるのだろうか? 店の姿勢を疑う。そして、蕎麦も美味くない。なんて、ヒドイ店。あまりに量が少ない(かやくご飯も)ので、熱さと暑さに苦戦するサラリーマンよりも先にレジへ向かう。

 観光客ではないが、僕も もう二度と行かない だろう。あれで客がひっきりなしに入るのだから、京都駅の集客力は凄いと思う。

 久しぶりに外食で外した。
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