石舞台~岡寺(2024.5.8)

文字数 890文字

 岡寺に行くつもりが、乗ったバスのルートが違ったようで、岡寺前を通らず、気づけば石舞台に到着していた。これも何かの縁だと思い、石舞台に足を運んだ。写真で見ていると単に石が乗っているだけにしか思えなかったのだが、近くで見ると、石の大きさや絶妙なバランスに心が揺さぶられる。そして、石室に入ってみると、石の絶妙な積み上げをより感じることができた。偶然ではあるが、石舞台に導かれたような気さえするくらい、素晴らしかった。

 石舞台の近くの草原で地元のコーヒー屋さんがテントで出店していたので、あすかルビーのソーダとアイスコーヒーを飲むことにする。今までの経験から、こうした店はたいがい美味いのだ。そして、今回も大当たりだった。地元のあすかルビーは酸味の強い苺だから、ソーダ割に適しているらしい。暑い日だったので、スッキリした気分になる。そして、アイスコーヒーはコロンビアだが、丁寧に淹れているのが良く分かる味わいだった。顎髭のマスターは、移住者とのことで、周辺のおススメスポットやグルメ、季節ごとの楽しみを教えてくれた。もちろん、岡寺もおススメとのこと。教えてもらった道を歩いて、向かう。

 岡寺(龍蓋寺)は、素晴らしい。超おススメ。坂道はきついけれど、それを超える感動がある。

 まずは「華の池~水面に浮かぶ天竺牡丹~」でお出迎え。様々なダリアが水に浮かび、心のありようを変えてくれる。そして、本堂には御本尊 塑造 如意輪観音座像が。塑造の現存作品としては日本最大の大きさを誇るそうだが、圧倒的な存在感である。あまりにも圧倒されてポストカードを買ってしまったくらい、一目ぼれしてしまった。奥之院石窟、三重宝塔など、コンパクトな境内ながら観るべきものが多い。とにかく如意輪観音座像は想像を超える迫力だ。ずっと観ていられる、とはこういうことを言うのだろう。

 そして、御朱印。もちろん、どの御朱印もありがたいのだが、やはり上手い下手がある。今回、岡寺で書いて頂いた御朱印と御詠歌は、あまりの達筆さに見入ってしまった。御朱印が終って「あまりに上手くてびっくりしました」と言ってしまったのは初めてだ。
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