高千穂、阿蘇へ③~阿蘇の風景(2024.7.2)

文字数 903文字

 ずっと雨だったが、ほんの少しだけ晴れたのは、鍋ケ滝を観に行った直後だった。

 そんな訳で、鍋ケ滝は幸運スポットであると僕は認識している。阿蘇の風景を諦めて、熊本城を目指そうと運転を始めたら、急に晴れたのでUターンして阿蘇に戻った。

 まずは鍋ケ滝。こちらはWB予約しての見学になるので、予定が組みやすい。大雨による増水で滝はもの凄い勢いとなっており、普段は滝の裏側や近くに歩いて行けるのだが、通行禁止に。それでも滝の風景はいつまで観ても飽きない。ミストで肌から自然を感じる。滝が近づくにつれ、空気がひんやりするのが実感できた。とてもリフレッシュできる空間だ。

 晴れたので向かったのが大観峰。途中で放牧の牛や馬を見て、緑一面の阿蘇を満喫しながら到着。いやぁ、いい。日本人も外国人も大きく手を広げてポーズを決めている。解放感を表わすにはやはり大きく手を広げて、大声で叫びたくなる(叫んでいる人はいなかったけど、僕は心の中で叫んだ)。みんなテンションが上がって、各グループの声も自然と大きくなる。とにかく久しぶりの晴れ間なのだ。そして見渡す限りの緑。ザ・阿蘇という風景だった。

 気分良く、草千里ケ浜を目指す。
 ところが、近付くにつれて靄が濃くなり、駐車場に着いた時にはほとんど風景が見えず。それでも、せっかくだからと歩いていると、風が流れて靄が消えた瞬間に馬の姿が見えたり、それなりに楽しむことができた。ただ、靄に包まれると駐車場のライトも見えなくなり、方向が分からなくなるくらい。レストハウスで珈琲を飲んで、阿蘇火山博物館を覗く。火山に関する展示物や15分ほどの阿蘇を紹介する映像が大スクリーンで観ることができる。正直、時間調整で入ったのだが、思いのほか楽しめた。

 まぁ、今回はずっと大雨で線状降水帯を心配しながらの旅だったので、一瞬でも晴れて阿蘇が見渡せたのは幸運だったと思う。靄で何も見えない草千里ケ浜も、それはそれで記憶に残るかな。そして、鍋ケ滝はとにかく癒される。
 
 天候が悪かったので神社巡りをメインとして、阿蘇の風景を思う存分楽しめたとは言えないが、大観峰でわずかではあるが、阿蘇を見渡せて良かった。
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