深呼吸(2024.8.8)

文字数 260文字

 昨晩、息苦しくて。
 目に見えない圧が頭を埋め尽くし、心も埋め尽くされ、息苦しいのだと気づいたのは深夜1時を過ぎた頃。ベッドを諦め、コップ一杯の水を飲んだ。
 真っ暗な部屋で椅子に座り、壁と睨めっこをした。どちらも無表情で勝つ気も負ける気もないらしい。

 無意味な時間だが、意味ある時間が過ぎる。

 ゆっくり吸ってゆっくり吐く。深呼吸を繰り返す。失くした表情が戻る。僅かだが、眠れた。浅瀬でうつらうつら。

 水を飲み、深呼吸する。考えても仕方ないことは考えない。
 1日が始まる。無意味な1日かもしれないが、意味ある1日でもある。
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