チャットで5-tune 四神獣達のダイジェスト
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文字数 1,927文字
チラッ
(弦をはじいた。遠くでフサフサが跳ね飛ばされたように転ぶ。
こいつは知らぬうちに俺から離れ、見えない光を受けた。大姐が手にする弦の糸は術の光でできていた)
♪♪♪♪~
(渡すわけにはいかない。俺はしゃがんで猟犬を抱える)
こいつが?
だったとしても、人のかけらは微塵も残っていない。人の目にさらされた忌むべき魔獣なだけだ
ドロシー……
(リクトが落ちたままの護符をくわえる。
たしかに護符を手にいれたことさえ忘れていた。手にしてからも状況は悪くなる一方だ。俺はそれに手を伸ばすけど――、)
抱えていたのを忘れていた
大姐の足もとにいた黒猫が前にでる。
……。
……我が主であられる沈大姐
松本だったよな。箱をだしな
(リクトが飛びだそうとするのを、俺は押さえこむ。弱りきったシノが、倒れるドロシーへとなおも這っていく)
(なのに、ドーンが胸もとから飛びでていく。沈へと飛びかかる)
この犬は川田だ! こいつを人に戻すために来たんだよ。
まだ半日もたってない。まだ人になんか戻らない!
その笑わぬ目が教えてくれた。こいつがドーンを傷つけた瞬間に、俺は護符に怒りをこめると)
なんで親身になる必要がある
ペシッ
奴らをもう一度誘え。連中を処分できたら、お前らにも還元してやる
ふざけるな!
手を突きだしてくる。
次回「開封」
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