三十二の二 少女と手下達
文字数 2,481文字
横根やドーンと報告しあっていた小鬼が振りかえる。
飛んできて少女の前にかしずく。
我が主、お久しゅうございます。
まっさきに馳せねばならぬところを、あやつらに捕まりまして。
いかなる齢であろうと聡明なお姿を拝見できて、私も耐えてきた甲斐がございました。
早速ではございますが、飛び蛇がうろついております。願わくは、私と手負いの獣に排除の申しつけを
トコトコ
(公園で思玲も術で扇を作ったな。異形であっても神秘的な体験だった。
ケビンは黒い螺旋を槍で受けようとした。かなわず槍は折れ、彼は血を吐いて川に落ちた。肺に肋骨って重傷だよな。それなのに魔道具を作ろうとする。なおも戦うというのか?)
次回「断るなよ」