第284話 おはなみ
文字数 720文字
桜さく
川辺お日さま
さんさんと
散歩ゆきかう
おさなご四人
「ひさしいねみんな」
カンテンさんは桜の香りと風を感じ
ゲンムは川の遊歩道の景色を表情で表す
チョウノちゃんは花と枝が揺れるのを観て風の音までを想像し
わたしは観ない言わない聴かないの三人娘の笑顔を観て春を讃える
春
はる
張る
喜びで目一杯に張る春はるはる
桜並木の老ザクラは枝がだんだんと垂れてきていてつっかえ棒をしてあるのも趣があるよね
はる
張る
貼る
「『早くライブやりたいよね』わたしもゲンムたちのライブ観てみたいよ」
「レンシュウシナイトデスヨネ」
「チョウノちゃん ギター弾けてる?」
「ガッコウノカダイガイソガシイトキハナカナカデキナイデスネ」
カンテンさんがにっこり笑ってこう言った
「春休みの間に一回合宿練習してみる?」
ゲンムはしばらくアパートを空けているけど隣の建物と離れているのでカンテンさんもチョウノちゃんも気兼ねなく練習できる環境だよね
ゲンムの家は一軒家だけれども住宅街の中にあるからシンセドラムをヘッドフォンして叩くことしかできない
合宿ならばアパートに泊まりに行けばいいってことか
「アパートでもいいけれども地方にはバンドや演劇の合宿練習が気兼ねなくできる山の中に立っているホテルとかがあったりするんだよ」
カンテンさんの提案にほんの少しココロ踊る三人娘
わたしはまたその笑顔を観てわたしもほほえむ
「ミコチャンハバンドノハナシハタイクツジャナイデスカ?」
「ううん 聴いてて楽しいよ」
観ない
言わない
聴かない
三人娘の春
桜は満開を過ぎたらあとは散りゆくばかりだけれども
葉桜もきれい
それからずっと緑変わらぬ松の並木もとてもきれい
ほんとうにきれい
川辺お日さま
さんさんと
散歩ゆきかう
おさなご四人
「ひさしいねみんな」
カンテンさんは桜の香りと風を感じ
ゲンムは川の遊歩道の景色を表情で表す
チョウノちゃんは花と枝が揺れるのを観て風の音までを想像し
わたしは観ない言わない聴かないの三人娘の笑顔を観て春を讃える
春
はる
張る
喜びで目一杯に張る春はるはる
桜並木の老ザクラは枝がだんだんと垂れてきていてつっかえ棒をしてあるのも趣があるよね
はる
張る
貼る
「『早くライブやりたいよね』わたしもゲンムたちのライブ観てみたいよ」
「レンシュウシナイトデスヨネ」
「チョウノちゃん ギター弾けてる?」
「ガッコウノカダイガイソガシイトキハナカナカデキナイデスネ」
カンテンさんがにっこり笑ってこう言った
「春休みの間に一回合宿練習してみる?」
ゲンムはしばらくアパートを空けているけど隣の建物と離れているのでカンテンさんもチョウノちゃんも気兼ねなく練習できる環境だよね
ゲンムの家は一軒家だけれども住宅街の中にあるからシンセドラムをヘッドフォンして叩くことしかできない
合宿ならばアパートに泊まりに行けばいいってことか
「アパートでもいいけれども地方にはバンドや演劇の合宿練習が気兼ねなくできる山の中に立っているホテルとかがあったりするんだよ」
カンテンさんの提案にほんの少しココロ踊る三人娘
わたしはまたその笑顔を観てわたしもほほえむ
「ミコチャンハバンドノハナシハタイクツジャナイデスカ?」
「ううん 聴いてて楽しいよ」
観ない
言わない
聴かない
三人娘の春
桜は満開を過ぎたらあとは散りゆくばかりだけれども
葉桜もきれい
それからずっと緑変わらぬ松の並木もとてもきれい
ほんとうにきれい