第233話 善き詞を吐けよ吐けよ
文字数 834文字
ポジティブが嫌われるのは思考の問題じゃないと思うんだよね
行動につながらないから
正確に言うとポジティブはほんとうの意味でのポジティブじゃない
核心を言うと ポジティブ≒ 善 でしかないっていうことだよね
最悪なのは悪人がポジティブな場合
「あらあ ミコちゃんたら随分難しいこと知ってるのね」
「お母さんは信念って持ってますか?」
「しんねんて信念のこと? さあどうかしらねえ くにゃくにゃに生きてきたからねー」
「『おいミコ』なに?ゲンム『わ わたしの母さんなんだから気安く‘お母さん’なんて呼ぶなよ』わ ゲンムジェラシー」
「あらあらミコちゃん いいのよ ‘おばさん’ て呼ばれるより‘お母さん’ て呼ばれた方が喜しいもの なんなら‘おねえさん’ って呼ばれたらもっと喜しいのよ」
ああゲンムのお母さんはわかってる
信念 ≠ 善 であり得ることを
哲学 ≠ 深慮 であり得ることを
そしてゲンムのお母さんも ’うれしい‘ を’喜しい‘ って言ってる
今から三十秒の間に
善きこと十こと述べるなり
ひとつお日さま善きことぞ
ふたつ風雲善きことぞ
みっつ満ちたる善きことぞ
よっつ喜び善きことぞ
いつついっつも善きことぞ
むっつ無私なる善きことぞ
ななつ泣くこと善きことぞ
やっつ山海(やまうみ)善きことぞ
ここ(の)つコロコロ善きことぞ
とおとおすべては善きことぞ
「『なんだそれ』そっきょうの歌 今考えたんだ」
「あらいいわねー わたしもやってみようかしら」
ひとつひとりも善きことぞ
ふたつふたりも善きことぞ
みっつみんなも善きことぞ
よっつ四人も善きことぞ
いつついろいろ善きことぞ
むっつ無理矢理善きことぞ
ななつ七人善きことぞ
やっつやっぱり善きことぞ
ここのつまりは善きことぞ
とおは永遠(とわ)にも善きことぞ
「お母さん 天才!『ちょっと待て途中から法則も何も無視じゃないかよ』」
「あらあ いいのよー」
ゲンムのお母さんがのたもうた
「善きこと毎日変わるなり」
行動につながらないから
正確に言うとポジティブはほんとうの意味でのポジティブじゃない
核心を言うと ポジティブ≒ 善 でしかないっていうことだよね
最悪なのは悪人がポジティブな場合
「あらあ ミコちゃんたら随分難しいこと知ってるのね」
「お母さんは信念って持ってますか?」
「しんねんて信念のこと? さあどうかしらねえ くにゃくにゃに生きてきたからねー」
「『おいミコ』なに?ゲンム『わ わたしの母さんなんだから気安く‘お母さん’なんて呼ぶなよ』わ ゲンムジェラシー」
「あらあらミコちゃん いいのよ ‘おばさん’ て呼ばれるより‘お母さん’ て呼ばれた方が喜しいもの なんなら‘おねえさん’ って呼ばれたらもっと喜しいのよ」
ああゲンムのお母さんはわかってる
信念 ≠ 善 であり得ることを
哲学 ≠ 深慮 であり得ることを
そしてゲンムのお母さんも ’うれしい‘ を’喜しい‘ って言ってる
今から三十秒の間に
善きこと十こと述べるなり
ひとつお日さま善きことぞ
ふたつ風雲善きことぞ
みっつ満ちたる善きことぞ
よっつ喜び善きことぞ
いつついっつも善きことぞ
むっつ無私なる善きことぞ
ななつ泣くこと善きことぞ
やっつ山海(やまうみ)善きことぞ
ここ(の)つコロコロ善きことぞ
とおとおすべては善きことぞ
「『なんだそれ』そっきょうの歌 今考えたんだ」
「あらいいわねー わたしもやってみようかしら」
ひとつひとりも善きことぞ
ふたつふたりも善きことぞ
みっつみんなも善きことぞ
よっつ四人も善きことぞ
いつついろいろ善きことぞ
むっつ無理矢理善きことぞ
ななつ七人善きことぞ
やっつやっぱり善きことぞ
ここのつまりは善きことぞ
とおは永遠(とわ)にも善きことぞ
「お母さん 天才!『ちょっと待て途中から法則も何も無視じゃないかよ』」
「あらあ いいのよー」
ゲンムのお母さんがのたもうた
「善きこと毎日変わるなり」