第49話 幸せな人を更に幸せにするための小説は別に要らない
文字数 261文字
富める人がより富んで
幸せな人がより幸せに
どうでもいい
「捨無 さん。書けた?」
「はい、源田 さん」
今日はわたしは業務日報をこんな風に書いた。
・・・・・・・・・・・・・
抜け駆けをするなと人に言うならまず自分がズルをするな
人に我慢を強いるならまず自らが底辺の生活をしろ
都合のいい時だけ年寄り面するな
幸せなひとは別に大丈夫なんだから放っておけばいい
救うなら
いたわるならば
誰からも求められず、誰からも褒められず、誰からも認められず
人知れず涙しながら自らの小さな仕事に誠実に懸命な人を
そういう人をこそ
救い給え
幸せな人がより幸せに
どうでもいい
「
「はい、
今日はわたしは業務日報をこんな風に書いた。
・・・・・・・・・・・・・
抜け駆けをするなと人に言うならまず自分がズルをするな
人に我慢を強いるならまず自らが底辺の生活をしろ
都合のいい時だけ年寄り面するな
幸せなひとは別に大丈夫なんだから放っておけばいい
救うなら
いたわるならば
誰からも求められず、誰からも褒められず、誰からも認められず
人知れず涙しながら自らの小さな仕事に誠実に懸命な人を
そういう人をこそ
救い給え